よい表具店の選び方

リフォーム会社や工務店に頼むと高くつく?
ふすまの張替えと言えばお部屋のリフォームに該当しますので、リフォーム会社にお願いするのが一般的なような気がするかもしれません。
また、家の事なので、家づくりのプロである工務店やハウスメーカーに依頼を考える方もいるかと思います。
一般的な名前で言うと、〇〇リフォームだったり、〇〇ハウス、〇〇ホームと名の付く業者さんです。
確かに、これらの業者さんは家づくりに関するプロではありますが、知識のプロであり、作業のプロではありません。
実際に作業をしているのは下請けの業者さんです。
「この部屋の内装全部をリフォームしたい」といった要望の場合は、襖屋、畳屋、壁紙屋。。。といった複数の業者さんに依頼する必要があるため、それらの手配を取りまとめて発注できるリフォーム会社やハウスメーカーはとても便利な存在です。
相談も出来るしアドバイスもくれるでしょう。
しかし、「既存の襖を、ネットで買った襖紙で張り替えたい」といったようなピンポイントの依頼をする場合には、実際に施工をおこなう業者さんに直接依頼をしたほうが、紹介手数料のような中間マージンが発生しないため、安くあがる可能性があります。

襖を張りかえる業者の名前の特徴
ふすまを張り替えてくれる業者さんは以下のような名前を付けています。
〇〇襖店(ふすまてん)
〇〇表具店(ひょうぐてん)
〇〇表装店(ひょうそうてん)
〇〇建具店(たてぐてん)
襖店は名前の通り、間違いなく襖張りのプロです。
表具と表装は同じ意味合いで、布や紙を仕立てる作業です。襖だけでなく、巻物や掛軸、屏風、衝立などの作成や修理などを幅広く手掛けます。
ちなみに、表装を職業としている人を、表具師(ひょうぐし)や経師(きょうじ)といい、「経師屋(きょうじや)さん」なんて呼び方もよくします。
建具店は、障子や襖自体を制作する業者で、どちらかというと大工的な立ち位置です。
襖や障子への紙の施工は、表具店や襖店に投げる場合もあります。
表具店や表装店のほうが、紙に関して幅広い作業をこなしているため、紙を扱うという点においては最も技術を持っている印象があります。
というわけで、襖の張り替えを頼むという点では、襖店・表具店・表装店のいづれかに頼むというのがベストな選択でしょう。

出展:内装倶楽部(http://blog.livedoor.jp/siturai/)