ふすま・障子張替リノベーション

ふすま・障子の選び方

せっかくふすま紙を張替えるなら、インテリア機能についても充分に配慮されることをおすすめします。ふすま紙の素材の種類や意匠が豊富に取り揃えてあります。ふすま紙の選択は、通常、ふすま紙の見本帳の中から選んでいただきます。
ふすま紙は、卸事業者だけでも、数千種類の商品が発売されています。これらは、それぞれの卸事業者が発行するふすま紙の見本帖に収録されています。
ふすま紙には、素材が「紙系」と「織物系」の2系統あり、それぞれに高級品・中級品・普及品などのグレードがあります。ふすま紙の高級品は手漉きの和紙など、普及品は新鳥の子(茶裏と呼ばれます)など。織物についてもその素材や織り方、装飾加工法によって、非常に高級なものから普及品までそろっています。
これらのふすま紙は、各地域にある内装材料販売店が卸事業者から仕入れ、表具店・内装事業者等に販売(二次卸)しています。
つまり、生活者が注文する窓口である表具店・内装事業者等は、見本帖からお客様にお選びいただいたふすま紙商品を、内装材料販売店より仕入れ、張替えの作業に入ります。
なお、ふすま紙見本帖はそれぞれが大きなものですから、お客様のところへは数多くお持ちすることがなかなか困難です。したがって表具店などがまず吟味し、推薦する数冊をお持ちしてご覧いただく場合が多いようです。
もしふすま紙の意匠を重視し、インテリア性に配慮されるのでしたら、是非お近くの内装材料販売店まで出向いて、多くの見本帳を閲覧することをおすすめします。気に入ったふすま紙が見つかったら、その商品番号を控え、表具店に使用ふすま紙をご指定ください。

障子紙はどれも同じものだと考えている方がいるかもしれません。しかし、実際にはさまざまな違いがあり、いろいろなタイプの障子紙が存在しています。
障子紙の中でも最高級品は手すき楮障子紙。手間ひまかけて作られており、材料も厳選されたもののみとなっています。丈夫であり、風合いも良いです。次に混抄障子紙。こちらはマニラ麻やレーヨン、ビニロンなどによって構成されているのが特徴です。手すきの和紙の感覚が残されていながらも独特な風合いと強さを兼ね備えているのが特徴であり、機械漉き和紙の中でも最高級品とされているものです。レーヨンが40%以上配合されているものはレーヨン障子紙と呼ばれています。こちらは強度に優れており、光沢の美しさも大きな特徴となっています。パルプが80%以上配合されているものについてはパルプ障子紙と呼ばれています。こちらは強度があまり高くなく、安価に手に入る障子紙です。また、プラスチック障子紙というものもあります。こちらはプラスチックフィルムが裏面から接着されていたり、両面からプラスチックフィルムがサンドイッチのようにして接着されています。
これら以外にも、アイロン障子紙や破れにくい障子紙、消臭機能のある障子紙など、さまざまな機能を持った障子紙も最近は使われるようになっています。
自分で選ぶのも楽しいですが、まずはその道のプロである表具屋さんに相談するのをお勧めします。